昇る朝日

いつも平日の応用コースは、どんなに急いでも19時頃の到着になるのですが、昨夜は奇跡的に時間前に到着でき、最初から先生のピアノを聞かせて頂くことができました。咳と痰で苦しい胸の内に、清らかな水が洗い清めるように流れます。爽やかな風が吹く中で、感謝に溢れます。途中、先生が話される量子コンピューターの件になると、自分が苦手で分からないからか、突然意識が遠のいて眠くなり空白となる時間があり、何とも情けなくなりました。シャットアウトする、これも今の状態と受け止めます。その後はとにかく嬉しく、心ときめき夢中で先生のお話をお聞きしました。講座の途中、突然いちごジャムを買おうと思い、あまりにも唐突だったので笑ってしまいました。思うままジャムを頂き、その後に講座の申し込みの列に並ぶと、存在論が私からキャンセル待ちとのこと。あまりのショックで、先に並んで後でジャムを買えばよかったと、つい心の中で腹を立て愚痴っている自分がいました。今、講座が終わったばかりなのに、自分勝手で小賢しい自分に呆れます。何もかも自分の思い通りにいくと思ったら大間違いと苦笑した昨夜です。

帰宅した後は、そのまま記憶がなく眠っていました。気づいたら朝で、昇る朝日を見て飛び起きました。燃えるようなオレンジの太陽が、空一面を美しく染め上げる世界は、新たな始まりであり胸が早鐘のようにドキドキする朝です。昨夜頂いた山元町のいちごジャムを、米粉のパンと共に口に入れたら、何とも言えないやさしい甘さが広がり、ただ幸せである今に手を合わせました。朝一番で血液検査を行い、今は診療待ちで病院にいます。結果は分かりませんが、ウラジオストクに行かれますようにと、やはり願ってしまいます。と同時に、なるようにしかならないと心鎮め、診療を待ちます。