叡智

パリでのコンサートリハーサルの時からロマンにあふれる先生のピアノの音はとっても素敵で芸術とは心の豊かさを表し、素晴らしいことを経験しました。魂が動き出し、集結すると見えリハーサルは終わり、本番を迎えました。本番もロマンにあふれ、芸術の都、花の都パリと言われる所以がわかります。そして、演奏からは知性と感性が融合する経験をさせていただき、叡智に目覚め、叡智が拓かれる体感がありました。フランスという地であればこそ経験できる素晴らしさに感動します。この地でなければ経験することもできず、気づくこともできなかった人間の本来性に目覚めました。それ故に、今まで気づけなかったことはあまりに愚かであったとも気づき、ここでこのような気づきができる表現をできる先生のことを世界に伝えるには能力的に程遠い自分にも気づき、今後の生き方を考えます。

午後７時よりコンサートがはじまり、７時５０分の時には胸の内が大きく動き、「魂のかいごう」という言葉が生まれました。かいごうという漢字を変換できず、ひらがなで失礼します。知らずに涙が滲み出ていました。人間は人間の本質を表し、人間が生きていける世界を創ろうと生きてきたことを感じました。まさか、自滅の道を辿るよりなくなる世界を創ってしまったとは。。。と大きな間違いにめざめる音まで聞こえた瞬間、本来ある叡智が現れました。人間の本来性を考えることなくしては何を創ろうとも壊れゆくことが見えます。そして今からは人間の要である愛なくしては人類は生き延びていけないことも身をもってわかりました。

パリの地にて生まれる音はロマンに満ち、深く大きく広い空間を感じます。とても美しい音です。内面の美を経験し、人間であることを経験する豊かな時に感謝します。

コンサートが終わり、最後のご挨拶をするようにと先生に促され、何を言えばいいかと咄嗟に困りながらも、前に出ると、皆様が珠のようにまあるい笑顔で歓迎してくださいました。肌の色も髪の質も色々な方々の笑顔を見、コンサートでの経験の凄さがわかりました。とってもうれしく、希望を感じます。言葉では通じ合えない限界に常に限界を感じていたので、やはり先生のコンサートが一番はやい解決への道を創り、平和を創るとわかります。

昨日、設営している時にウインドーを覗き、目をまん丸く見開いていたお夫妻に、思わず日本語で話しかけ、今日のコンサートのちらしをお渡しさせていただきました。そのご夫妻がお越しくださっていたのです。「美しい女性には会いにいかなくてはいけません」とおっしゃってくださり、明日の作品展にもお越しくださるとのことです。うれしい出会いです。また、コンサート開始直前に入ってこられた男性と女性のお二人づれの方はお会いした瞬間、知っていると感じ、手を振りました。本当によくご存知にように抱きついて挨拶をしてくださいました。コンサート後にご挨拶をさせていただくと、女性の方は、京都、八坂「高麗」にお越しいただき、京都コンサートにご参加された方でした。男性の方は初めてでしたが、私は男性の方は以前から知っていると感じた方でしたのでとてもご縁を感じ、うれしい出会いでした。先生の演奏からは内面を感じ、波のようであったとおっしゃり、大変感動したとおっしゃいました。

とても素敵な素晴らしいコンサートを経験させていただき、歴史ある地にて先生のコンサートを経験することは世界の歴史をそのまま学び、人類の叡智を学び、身につけていけるとわかり、今後も開催が必要と考えます。フランスでなければ経験できないコンサートの経験でした。これ程の経験を表現できないことは愚かであると甚く感じ、たくさんのコンサートを経験していながら、きちんと世界中の人にお伝えできないことは人間とし恥であるように感じたのです。それほどに叡智あれば、もっと早くに良い世の中を創っていけると甚く感じました。今から生き直しと感じる新たなスタートとなりました。フランスに来れて、先生の演奏をお聞きでき、本当に良かったです。

明日も朝から設営しますので、今夜はここで失礼します。また書き込みさせていただきます。ありがとうございます。