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子どもの国語力


今朝の新聞に、4月に行われた全国学力調査の結果が公表されていて、小6、中3生の「学力」が明らかにされていた。小学校の国語の成績が全国最下位だった大阪市は、吉村前市長がをボーナスを返上すると騒いでいる。「学力」をどう定めるか、出題の妥当性は? といった点についての議論はともかく、子どもたちから、「考える力」「書く能力」がなくなっているという事実に、少し危機感を感じるのだ。昨日も、高槻で小学校4年生の子に文章題のことをやらせていたが、「時差」ということについて、かれらは全く理解できなかった。「今が、アメリカの昨日なら、いろんなことを言ってやれるのに。」とそこまでは良かったが、なぜ世界共通の「標準時」が必要になるのかは理解の外だった。つまり、生活実感の中でしかものを考えられなく、抽象的な思念には至っていないのだ。これからが大変だが、抽象能力は低いし、字はていねいに書こうとしない子どもがふつうだということは、もっと憂慮すべきことだと思う。「英語」を導入した分、ちゃんと「読み書き」を教える時間が少なくなったのではないか。その「英語」も書けない中学生が多いとか。「基礎」を時間かけて教えるのではなく、「情報授受症候群」に大人も子どもも陥っているように思う。そして、小中校生だけでなく、おとなも、まるで書かない、自分で考えない人が多すぎる。大阪は特にそう思う。6月、吹田で警官の拳銃を奪い逃走した男の事件のとき、大阪全域の学校を休校にしようとした浅はかな吉村さんが騒ぐのは自業自得ではなかろうか。

今日の一言主の神への願い

80歳、90歳になっても、現役の国語教師でいたい。学校で、塾で、講座で、
日本語の話者に「国語」を教えたい。その言葉が、本音に近く、他者との交流の中で輝くものであり、生きる力になるように、ともに学び、ともに成長したい!(105字)

 

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