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つぎに


奈良の「高句麗伝説」に参加するはずの人が断ってきた。「用事が出来たから」と。明日からまた新たに勧誘する。できれば、全く「意図」を持たずに、「それなら一回行ってみるか」というような人に!「高句麗伝説」に生まれて初めて出会う人に! もう一つ、「つぎに」行けたことがあったので、聞いてください。

ある女性の随筆原稿をめぐって、語り合い、つぎのステップに行けたように思う。“おとなの国語教室”で「さびしさ」をテーマに短い随筆を書くことを勧めていたのだが、狙いは、自分を深くとらえ、それを表現することだった。その人は、研修会社のアシスタントとして活躍し、周囲の人のリスペクトを一身に集めていたのだが、パーキンソン病にかかり、仕事を引退し、入退院を繰り返している。「老い」の孤独と弱さと不安の毎日を表現したかったのだろう。だが、思い余って言葉足らず、あるいは言葉が先走って心が迷う、という状態で、どうも文章がまとまらない。深みに掛けてしまう。わたしは、言葉で彼女を支えたいと決めていたので、かなり詳しく真剣に、記述の乱れや、言葉の意味について、深く話し合う。そして、とうとう仕事をやれなくなった無念さと悔しさと焦りが、彼女の「さびしさ」の奥に横たわっていることが、お互いに見えてきたのだ。いくらそれを言ったとしても空しいばかりかもしれない。しかし、それを言わなければ、先には行けないのだ。彼女の涙は止まらなかったが、共に前進していく力のようなものはつかめたと思う。

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