空間を超えて
雨模様の朝ですが、部屋の窓のすぐ近くで小鳥がきれいにさえずっています。不思議にコンサートの後は小鳥が逃げません。先日の狛江のコンサートの後も梅の枝の近くにメジロが数羽忙しく楽しそうに蜜を吸っている様子を本当に近くから眺めることができました。そんなとき自分はその空間を邪魔する存在ではなくなっていることを感じます。コンサートで内面が掃き清められていることを実感する瞬間です。
昨日の京都のコンサートは、LIVE配信で聞かせていただきました。帰り道の地下鉄の電車の中でイヤホン越しに音に集中しました。周りには大勢の色々な方々が結構な密度でいらっしゃいます。が、心は平安でした。けっして周りの人が関係ないわけではなく、なんだか周りも含めて温かな静かな感じなのです。息がゆっくりと深くなります。つり革に捕まり目を閉じ音とともにあります。ここはどこなのだろう、不思議なくらい平和でした。
世界では、今も家族を失った人たちが哀しみの中にいること、始めた人たちは冷たく守られた中で駒を動かすように指示をしている姿も浮かびます。それも自覚しつつ、一人一人から始まることも自覚します。私たち一人一人、温かな人の皮膚を大切にできる一人一人から平和が始まる。
このところ、妙に気になっていた出来事を言葉にすると、排除でした。排除しようとするとげのような言葉やできごとに私の皮膚は反応し、違和感を覚えていたのです。言葉にできたので、どうするかがわかりました。
今ここにあり、震動を受け取れる身体がある。そこを忘れず今日もありたいと思います。いつも尊いコンサートをありがとうございます。後藤美香
