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神戸の波止場から


読書に倦み、少し近辺を歩く。すぐ裏の運河の波止場は、もう春の光があふれていて、停泊中の貨物船に向かって、光るさざ波が寄せている。思わず、ロープ止めの突起物に腰を掛け、日光浴をする。今日は、「北上コンサート」の日だ。そしてわが誕生日。(76歳になる。)通りかかった釣り人が、何やら光る魚を網にいれている。「それは何ですか。」「まだ小さいけれど黒鯛チヌです。あそこの船の手前で釣りました。」へえ、こんなところでも、こんな美しい魚が取れるんだ、とうれしくなる。さっき読んだ本には、「資本主義は、民主主義を壊し始め、そして人々の心の底に不安を生んでいくことになった。」とあった。(丸山俊一『14歳からの資本主義』)教育も職業も「投資」「経済効率」という功利主義的な視点からのみとらえ、「数値」にのみとらえていてはいけないのだ。別の「エビデンス」を求めなければならない。全く新しい生き方をしていかねばならない。そうどこに「チヌ」がいるか分からないのだから、可能性はある。誕生日なのに、神戸にいる自分に対する気持ちが晴れてきたので、かつえの商船大学(神戸大学)のところまで行き、練習船を見、ボートをこぐ若者を眺め、「海」への憧れを体感する。

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コーヒー即興詩4: 新五女山
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仙台にて
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打ち寄せる波の音 琵琶湖の畔にて