大自然と愛のフィールド・結工房
いだきしん先生がコーヒー豆の焙煎をしてくださり、その焙煎したばかりの豆で高麗さんがコーヒーを淹れてくださる。集まった皆で賑やかに語らいながら淹れたてのコーヒーをいただく。結工房は一日中愛のフィールドでした。先生の焙煎は神聖な大自然の中にいるような空間で静かに進み、一回一回そのミラクルな空間に身を置かせていただき撮影させていただく経験はとても豊かな世界でした。
かつてシナイ山にご一緒させていただき、カメラ助手をさせていただいた時に先生のカメラの動きが灼熱の太陽に照らされた山々をやさしく撫でるように、しかも不思議な曲線を描いていくのを間近に感じた時の記憶が蘇ります。当時先生は撮影をされていたのですが、どこか今回の焙煎されるお姿が重なって観えました。高句麗ゆかりの地、白頭山から見渡す天池の完璧に透明な水面から同じく透明な水底まで見透せるほどの美しい光景にあった時も先生が撮られるカメラのレンズが同じく透明な水のように感じ、私のからだも共に透き通るような経験しました。そして仙台高麗屋での高麗恵子語りの前後に店内のモニターから映し出されていた雑賀の風景、三井寺の桜などが先生の奏でる音の自然に乗ってやさしい風が吹いて来てグイグイ引き込まれていきました。
エチオピアのゴデでは難民キャンプを訪問する時に先生が一つ一つのテントに入る際に帽子をとって深々と頭を下げて入っていかれ、入ると一人一人に丁寧にあいさつされながら回られるお姿に真のいのちの交流を感じました。高麗さんが今回、仙台高麗屋の高麗恵子語りで語られたお話は東北の復興を核に話されたこともありますが、結工房に身を置き世界の大地、大自然、人々の繋がりを見渡すように私には観えていました。
今、昨日を振り返ると先生の焙煎される空間は豆が育ったエチオピアの大地をはじめとする世界の大自然の中で先生のいのちと感応しながら豆が生まれ変わり、高麗さんが焙煎したての豆から詩を生みながら液体のコーヒーに成っていき、私たちの体内を大地のようにして浸透していくように感じました。とても美味しくからだに良いのは当然です。
とうとうスペシャル-魂-やKOMAGESHA、ヤルガッチャフェなどの先生焙煎コーヒーを5杯もいただき我が内面の大地を存分に潤していただきました。高麗さんはコーヒーを淹れたりビデオ講演会をしたり、皿洗いまでされていました。それぞれのスタッフが自分の持ち場で力を発揮し、お客さんの受講生の皆さんはコーヒーを飲みながらいつまでも語り合いゆっくりと過ごされていました。
自分は先生、高麗さんの動きに感じたままにからだを運び、カメラスィッチを押し、大自然と愛のフィールドを自由に散策することが愉しくていのちの芯が喜び溢れる一日でした。
いつも尊い経験と未来を考える機会をありがとうございます。