KEIKO KOMA Webサロン

魂の旅路


心を静めると、今も、琵琶湖の畔に打ち寄せる波の音が聴こえます。
途絶えることなくひたひたと寄せ続ける波の音は、祈りの声のように心に滲みて、内へ内へと深まり続けるのです。

髪を揺らして吹き抜ける爽やかな風。両手を広げて飛び立っていきたくなる、広いひろーい青空。
遠くには車かバイクのモーター音が微かに聞こえていて、その日は水鳥たちは湖面に浮かんでいなかったけれど、二羽の鳥が連れ立って大空を羽ばたきながら横切って行きました。

初めて琵琶湖を見たのは、昨年の真冬でした。
広大な風景に魅せられ湖畔を散策し、大きな石灯籠とその横に立つ一本の木越しに、波立つ湖面を眺めていると、不意に胸を締めつける寂寥と孤独、叶うことのない望郷の想いで胸がいっぱいになりました。
ダイナミックな風景とは裏腹に、それは悲しく孤独な心象光景であったのです。

・・時は過ぎて今、私の心に映る琵琶湖は変わっていました。
寂寥と孤独が消えて無くなり、「みんな一緒」という安心と温もりに、最初から心は満たされていたのです。
ちゃぽん、ちゃぽん・・寄せては返す水際の小さな水音も、どこか温かみのある、親しげな、心安まるリズムを奏でていました。
不思議だな、こんなに変わるんだ・・!と、吹き抜ける風を仰ぎ、自然と笑みが生まれていました。
心が変化し、心に映る風景までも変わったことが、ただただ嬉しかったのです。
琵琶湖の光景を心ゆくまで味わい、ずっとずっと湖畔に座っていたい気持ちでした。

琵琶湖 高句麗伝説では、琵琶湖湖畔で感じた、「みんな一緒」という喜びがそのまま感じられました。
今まで感じたことのない温もり、安らぎに包まれ、ただただ幸せでした。
後半の頃に、不意に次元が変わったと感じる瞬間がありました。
置いていかれる悲しみ。ずっと見ないようにしていました。そんなことを思ってはならないと戒め、自分が頑張ればいいだけと・・。でもやはり悲しかったのです。
高麗さんが詩に表現してくださったことで解放され、ほっとして、安らぎの中にいだかれました。
胸のしこりが溶けて、何も無くなって、心が洗われて、とても救われた気持ちになり、解き放たれ、自由を感じました。もう安心して羽ばたいていっていいんだよ、と・・。

武蔵野の自宅を出て、琵琶湖へ向かい、高句麗伝説の会場に身を置くまでの道行きも、その全てが高句麗伝説と感じられてなりませんでした。
この世の時間の流れを越えた、それは不思議な体感でした。
まるで魂がずっと旅を続けてようやく故郷の地に辿り着いたような、深く濃密な体感が今もあります。

今、オンデマンド配信であらためて琵琶湖 高句麗伝説を拝聴しています。KEIKO KOMAサイトにアップしてくださっている琵琶湖湖畔に立つ高麗さんの即興詩、メッセージも視聴させて頂き、”詩と写真”も読ませて頂いています。

高麗さんのあらわす言葉のひとつ、ひとつをとおして、全てが、かけがえのない尊い経験として今も深まっていきます。

琵琶湖 高句麗伝説に身を運び、本当に良かったと心から感じています。
ありがとうございます。

KEIKO KOMA Webサロン
仙台 電力ホールにて
KEIKO KOMA Webサロン
石巻 旧観慶丸商店にて
KEIKO KOMA Webサロン
深愛 第二弾