太古の湖の湖底から びわ湖高句麗伝説
ずっと水の中で先生のピアノと高麗さんの声を聴いているような感覚でした。幾重にも覆われた膜が隔てられ、そうでありながら時間はないかのように気がついたら終わっていました。当日は朝から胸が痛く、何かが飛び込んできて締め付けられるような感じは少し不安になりました。
早くにびわ湖に着き、湖を眺めていると太古よりあるこの湖はどんな歴史を見てきたのだろうかと揺れる波の中にこの日を待ち望んだたくさんの魂を感じました。とにかく重く沈む体がそれを物語っているように感じてなりませんでした。
揺れる波の膜に覆われた感覚はまだまだ目覚めきらないのか、何か自覚できない状態があると感じます。開演前は鳥達が道案内してくれているかのように美しい姿をみせてくれ、もっと自由に羽ばたけと際限のない真の世界を教えてくれているように感じ、未知なる世界に向けて新しい自分に変われる兆しを感じた高句麗伝説でした。ありがとうございます。