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“デジタル音痴”


昨日は、ある高校の成績記入で疲れ切ってしまった。この頃はどこの学校もデジタル化が進み、紙媒体をできるだけ少なくしようとしている。そして、成績の算出も、「知識・技能」と「思考・判断」、さらに「主体的取り組み」の合計300点でやる方式になっていて、それをどう分別するかは学校によって違うので、外部派遣の非常勤講師には、なかなか理解できず、どうしても親切な人に聞かねばならず、みんなも期末の多忙のなかでそれどころでなく、殺気立ってくる。しかし、一度や二度聞いて、それでスムーズにいくわけがない。昨日も悪戦苦闘、やっと教科の担当の先生に駆け付けてもらってやりっきったのだった。もう疲れてしまって、そして、来年度からはもうこの学校には来ないのだと思うと、変な虚脱感に襲われ、帰宅後は食欲もなく、入浴して寝てしまったのだった。
 昨日届いた奈良のTさんからの手紙の端書に、「わたしはパソコン難民で、パソコンがなく、いつまでも読みにくい手書き通信です。貴兄のように美しい写真を取り込めるのがうらやましい。」とあった。しかし、わたしもまた“デジタル音痴”で、苦労しまくっている。スマホも使いきれてないし、SNSには嫌悪感が先立つ。ましてやアナログな部分をまるで汲み取らず、数値化して、成績算出することに、批判の方が先に立ち、技術の習得に熱心にならず、すぐの人に頼ってしまう。その結果、「あの老人は役に立たず、迷惑を掛け過ぎる」
と継続の打ち切りになるのだ。もうTさんのように、帰農主義を標榜し、紙文化にこだわって生きるのもいいかと思ってしまう。
 しかし、すぐに思い直す。これからの時代、PCを駆使し、AIとも対話し、スマホを活用していかなければ、何もできないし、自分の存在をあらわすこともかなわない。かなわぬまでも使っていくしかない。ちょうど、折り紙付きの「音痴」だったわたしが、ブラスバンド部に入り、ギターをつま弾き、自作の詩を歌う「フォークソング運動」に身を投じ、この年まで続けているように。
 Tさんは達筆だからいい。わたしは悪筆で、ワープロにどれだけ助けられたことか。そして、こうしてブログを書き、下手な詩に写真を添え、少しでも読みやすくするようにし、AIとも相談したい気でいる。「年寄りの冷や水」?迷惑がられながら、笑われながら、時代に挑戦していきたい。(3/7)

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