新しい再生の場

生命を再生産する場、毎日生まれ変わっていける場。昨日の先生の話をお聞きしながら、つい母のことを考えていました。「我慢する」「あきらめる」ことを強いられたお年寄りたちの中に居ると、こっちまで心が塞ぐと話す母にとって、特別養護老人ホームが決まった事はチャンスと捉えました。職員の方によると入所するユニットによってカラーが違うらしく、女子会ユニット、物静かなユニット、母の入るユニットは話好きなお爺ちゃんがいるユニットと聞きました。母は運がいいです。初対面でそのお爺ちゃんと気が合い、話す内容が理路整然としていて感心したと私に教えてくれました。よかったと何より嬉しかったです。隣りには障害者施設、斜め前には保育園があり交流があると聞き、更に嬉しくなりました。様々な事情があって、同じ場で暮らす特別養護老人ホーム。先生は、ずっと生活のことを考えていたと仰りました。生活を循環させていくことを再生と考えるとお聞きし、やっと私の中で気持ちに整理がつきました。その施設はコロナの為に面会は月一度だけ、然もたった十分間と聞き気持ちが落ち込んでいたのです。ですが、母は元気に生きていて、会えるのです。まだ四年しか経っていない新しい施設は若い職員の方たちが多く、母に色々と教えて下さいと言って下さいました。私自身も連帯保証人の件で、力になっていただいています。皆んなで創り上げる新しい再生の場です。やることはたくさんあると気づきます。新たにいただいた幸運に感謝いたします。ありがとうございます。迎賓館コンサートに向かう今です。よろしくお願いいたします。