本音
幻想的な世界から発想が生まれ、成っていくのは、コンサートで日常とは違った世界を経験させていただくからです。子どもの頃、小学一年のときに家が引越しし、バスに乗ると二駅ある距離を毎日往復歩いて通ったのですが、距離を感じないために、毎日自分の頭の中で作った物語を独り言を言いながら通ったことが自分の頭の中の思いに繋がっていく傾向を生んだようです。幻想ではなく、創造でもない、子どもの頃にはじまった自分の世界の物語です。１部の前半は眠気に襲われましたが途中からパッと目覚め、素晴らしい音の世界と出会いました。
2部は美しくやさしくロマン溢れる音の中で、私は人を心から受け入れ、共感し、共にある生命の美しさを知っているだけと心の底から感じました。このまま死んだら後悔が残ります。アンコールの先生の音は感動を飛び越えて衝撃でした。下町生まれの江戸っ子だから本音なんてそのまま表せないとどこかで思っているのです。少しづつでも毎日のなかで表現していきます。
