ありがとうございます。

昨日の迎賓館コンサートホールでの演奏は、恐怖を増幅させようとする闇に、容赦なく叩きつける、もの凄い音に、圧倒されました。高麗さんのビデオ講演会でお話されていた、中東からのお便りに触れ、「平和」という言葉が虚しくなるという言葉に胸が詰まる思いがしました。 昨日、ガザに住んでいる方にライブ配信をご案内していたところ、「昨夜から爆撃が止まず、2日間で200人以上が殺害された状況なのに、あなたは平和のコンサートを案内した」と、まるで状況を理解していないかのような返答がありました。闇は恐怖を蔓延させ、人々から希望を奪おうとしている状況を痛感しながらも、コンサートを伝えられない私の無力さが浮き彫りになるばかりです。 今日はロームシアター京都でのコンサートです。この会場は、私が初めていだきしん先生に出会った場所でもあります。その当時、音の意味が全く理解できず、コンサート中は拍手以外ほとんど眠ってしまい、参加したことを後悔したのを覚えています。その後も三度誘われ、お付き合いで仕方なく参加しました。当時の私は神経が麻痺し、何も感じられなくなっていました。そのため、同じように音を理解できない、あるいは受け入れられない人の気持ちがよくわかります。 何度も誘ってくださった太極拳の先生に、このコンサートホールに来るたび、感謝の気持ちが溢れます。太極拳の先生からコンサートの説明があったかもしれませんが、私は何も覚えておらず、それでも何かの働きかけによって救われたのだと感じます。今の私はまだ力不足で、ガザの方々に対して無力でしかありません。この現状を何とか打開できるよう、コンサートに臨むばかりです。 たくさんのコンサートを開催してくださり、心から感謝しています。 まことに、ありがとうございます。