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詩:「体たらく」


「体たらく」      

二つの原爆忌、南海トラフ「巨大地震注意」の中、地震が続くからか
経済的破綻の予想や勤務継続の不安、そして老化への心配が重なって
どうしようもない、どうすることもできない、わが身の「体たらく」と

「みっともない」「ぶざまな姿だ」「だらしがない」くらいな意味で
81歳にもなって、身寄りも頼りもない、自分を「ていたらく」と
表現して、ハイディガーの「頽落」と重ねて、悦に入ってもいたが

しかし「体たらく」は名詞で、体そのもの、「人の様子」のこと
いつのまにか「体」や「存在」を否定的に見ていたことに気づく
言語の欠乏なんて、フーコーの言説に触れたからかもしれないが

そんなに自分を探さなくてもいいのかも、決めつける必要はないのだ
理性の言語の外に出て、素直に出来事を眺めてみればいいのだと気づく
常識や規範や、観念や倫理の外に出て、圧迫された命に輝きを求めよう

一昨日、酷暑の天狗岩越え、仙人窟ルートの5時間で、すっかり自信がついた
昨日、秋田の知人からの「花輪踊り」への招待、増田のおばあさんからの電話
孤老なんて気にしないでいい、金銭に疎外されないでいい、歩き続けるばかり

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