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母からもらった一等賞


先週の金曜夜に実家に帰ると、母が何かを言っている声が聞こえ、慌てて部屋に行き声を掛けました。母はベッドの手すりを掴みながら目を開け、私を見るなり「怖かった」と言います。知らない野原を一人歩いている夢をよく見ると言うのです。不安で怖くて、夜中に目覚めてはベッドの手すりを触り、部屋の壁に飾ってある亡き父や愛犬の写真を見て、家だと安心するけど寝た気がしなくて疲れると言います。年が明けてからずっと血圧が高く、降圧剤を服用するようになりましたが、原因はここにあったのかと分かりました。また、近くの小学校の周りを一時間くらい散歩している夢も見るそうです。「自分はベットに寝ているのに、誰が連れて行ってくれているのか不思議だね。」とも言います。この夢は怖くないそうです。ベッドにほぼ寝たきりでいるため、股関節が固くなり足の痛みになっていることを踏まえ、お泊りの時は足のマッサージをするようになりましたが、母は歩きたいのだと思うと胸が痛みます。自分の家に帰ってきながら、お泊りの日数が大半である母にとって、誰かが傍にいることは安心であっても自分の居場所を見つけられない不安が夢に出ているとしたら、何とかしてその不安を取り除いてあげたいと考える今です。根本的原因が取り除かれない限り、降圧剤なんかで血圧は下がらないと分かりながら、何をすべきかと問うています。

料理が上手くセンスある母に似ず、私は料理が下手くそです。そんな私が、野菜好きな母に少しでも食べてほしいと考え始めました。毎週金曜の夜は、母の喜ぶものは何かと考えながら実家に帰ります。今回はインターネットで見た生白菜の料理に挑戦し、いつになくよく食べてくれて嬉しかったです。翌日の朝、家に帰ることを伝えると「家で食べる食事が一等賞」思いがけない母の言葉に涙ぐみました。「ママさんが美味しいって思える、お味噌汁とかも頑張るからね」「大丈夫だよ。美味しいから」寝たきりの母の顔を見つめながら、もっともっと食事を美味しく作ると心に決めました。一週間に一度の短い滞在時間ですが、多くを食べられない母が少量で食べ切れる美味しい料理。模索しながら実行していきます。母が怖い夢を見なくてもいいように、安心して過ごせる毎日が過ごせますようにと願います。

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KOMAGESHA 2回目
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府中の森芸術劇場ウィーンホールにて
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京都コンサートホール大ホールにて