“青き風”に吹かれて
今までに聞いたこともないような音と、全く新しい響きが、いま、この空間にいることの歓喜を掻き立てる。そのリズムが、わが胸に共鳴して、頭の闇を追い払い、体が飛翔しそうになる。ああ、わたしはなんという幸せ者だろうと、うれしくなる。もうそれは「効率」や「効能」とは、かけ離れている。「いだき」に来れば、病気も治るし、憂鬱も解消されるというようなことから、遠く離れて、まさに存在そのものの確認であり、大いなるものとの一体感なのだ。確かに“青い風”が吹いてきて魂を輝かせ、命を光らせる。
戦わずして勝ち、語らずして分かり合える。天と地は一体となり、人と人は支え合い、愛の花が咲き、美しき風が吹く。――そういう浄土に遊ぶことができ、わが身の幸せを堪能した「高句麗伝説」だった。これで大丈夫! いかなる困難も越えられるし、なにがあっても生きていける。
帰宅したのは、24時を回っていた。そして、短い睡眠で、学校に行き、なにかとても楽しく授業ができたのだ。高校生たちが優しい目つきで迎えてくれ、温かい言葉を投げてきて、信頼と交流の輪が広がっていく。そこに、4月からの出向のオファーの電話もあった。さらに、自宅に勉強にきた小学生たちが、もう裸のまま、言葉を発してくる、そして、学びを飲み込んでいく!疲れ知らずで、良い仕事ができたことが、何よりもうれしい。感謝感激。(1/12)