いのち やさしい
1月2日、今年初めての京都でのコンサートの経験をまことにありがとうございます。
先生のお着物の朱の色が何とも言えず美しくて深くて、感動いたしました。
お着物の朱の色が、心の穢れを祓い清めてくださり、古代から綿綿と続く日本の魂の私達への働きかけを表してくださっていると感じられてならず、心離れられずにずっとお着物に見入っていました。開いている眼もまた耳であり、言葉にならない言葉を、眼も耳も深く開き全身で一心に聴き続けました。お着物の色のみならず、先生の演奏されるお姿、演奏される手足も、全てが先生の音であり先生の言葉でありました。言葉になる以前の膨大な言葉が、先生まるごと全体から渾身のちからで発せられ続けるのを一心に受け取り続けていました。
第二部のメッセージ、「いのち・愛」を発せられる高麗さんのお声も、心の深くにまで滲み通り、胸の奥深くが涙となりました。「いのち・ 愛」というお言葉と、それを発せられる高麗さんのお声が、このたびのコンサートの全てを、経験したことの全てを、表してくださっていました。
愛にあふれる内面、美しい心から発せられ、表現されるものは、それが言葉でも、身体の動きでも、身につけている衣服や装飾であっても、その全てが真を表すものとなって人の心に滲み通り、心を動かし、真めざめさせるのだと、深い感動とともに実感しました。そして穢れ、偽りのある心で何をどのように表現しようと嘘、偽善となることを自らを省み痛感しました。
「いのち・愛」・・今も心にその二言を発すると、胸の奥が泣いています。
いのちは誰とも繋がっていて、交流を喜んでいること、やさしいことが全身に滲みます。
ごめんなさい・・。愛深く、やさしくなります。
最後になりまして申し訳ありません。
コンサートの前には幻のコグリョカフェにお伺い出来て、高麗さんが淹れて下さったとても美味しいKOMAGESHA COFFEEに、美しくて繊細なお菓子「恋のときめき」を戴くことが出来、ありがとうございました。八坂の高麗ギャラリーカフェにもお伺い出来て、中庭にて八坂の塔をのぞみ、高麗の看板にご挨拶をさせていただけましたことを、ありがとうございました。
幻のコグリョカフェでは、高麗さんに魂の詩を書いて頂く恵みも戴いて、心からありがとうございます。
美しい墨文字の詩書を心の支えにしまして、新たな一年を前進してまいります。
元旦より悲しく痛ましい出来事が続くなか、どのような事があっても心曇らさずに強く美しく生きていく力、人を愛し人と交流し、共に助け合って生きていく力をたくさん戴くことの出来た京都での経験に感謝申し上げます。