要の魂

京都ロームシアターでのコンサートを、まことにありがとうございます。元旦の迎賓館コンサートでの演奏、先生のお話の衝撃とともに、年の初めから地震、事故とただ事でない事態が続き、よくわかりしっかり生きなくてはと心しました。
コンサート前に幻のコグリョカフェに伺うことができ、素晴らしいコーヒーと新春の特別なデザートを戴き、高麗さんに詩を書いて頂きました。高麗さんの詩と語って下さったことは、昨年から考え続けてきたことと新たな年の飛躍への、かけがえのない指針です。要の魂をあらわし生きることより道はひらかれないと受けとめ、ここから進みます。
コンサート前に先生が書かれた桐箱の書を拝見し、どきどきしながら最初に目に入った「天生」を決めさせて頂きました。
一部のメッセージを深く受けとめ、力強く響き渡る演奏、絶え間なくとどろくエネルギーによけいなものがなくなり、芯を強くはぐぐんで下さいました。
二部のメッセージ、高麗さんの「いのち　あい」の御声の響きが心にいのちにしみいりました。真にやさしく、愛にみちて生きていきたいと望みます。先生の音のなかで、とてつもない何かを乗り越えていく体感でしたが、最後のアンコールで先生がまだ残る苦しみを解き放って下さり、拍手とともに涙あふれました。
はじまりの尊いコンサート、たくさんの恵みに感謝します。
まことにありがとうございます。
天田敬子