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試行錯誤


いつものように見上げる空ですが、見えない空を思いかなしくなります。倒れて以来、母は空を見上げることがなくなりました。寝たきりのベッドから、食事の時だけ車椅子に乗るのです。外に出るのは、デイサービスの車に乗る時だけの生活。「ひとりでいることには慣れた」胸が締めつけられる母の言葉です。病院から自宅に帰ってきましたが、心が塞ぎます。

主体は母であるはずなのに、お世話する側の都合になっていることに、やるせなさを感じました。「お家に帰ろう」プロジェクトで初顔合わせの時に、真っ先に伝えたことは食事です。何だか分からない刻まれた物に、とろみをつけて毎日無理やりお味噌汁で飲み込んでいたこと。唯一美味しかったのは、おかゆと振りかけだったと聞いた時、誤嚥に問題ない母には、工夫して普通食をとお願いしました。ですが、時間と効率優先で家の冷凍庫に沢山入っていたのは母が好まぬ介護食です。お願いしている立場とはいえ、自宅で同じ思いをさせるわけにはいきません。母の日記を提案して書き込んでいただいているので、母の気持ちをそのまま伝えました。今、お互いに負担にならない方法を探し始めています。母がせめて毎日、美味しく食事がとれるやり方を見つけます。

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