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やりながら、わかること


今、京都に無事到着しました。母が月曜日に退院し自宅に戻りましたが、今週はあまりにも自分の力の無さを痛感した毎日でした。何もかも時間ばかりが過ぎ去り、気づけば連日夜でした。4日間でやるべき事は山程ありました。私が不在中の生活環境を整え、食事の作り置きの準備等をしながら、ケアマネさんたちがプラン変更してくれたお陰で母の現実を知ることもできました。もどかしいのは、見ている私でなく母なのです。病院にお見舞いに行くのとは大違いで、真っ向から目を背けずに理解することを学びました。

母はすごいです。帰宅するや意欲的に動こうとしますが、なかなか上手くいかない時に私はどうしていいか途方に暮れていると、自分で動きを考えています。病院で5ヶ月間お箸を使わせてもらえなかったと言いながら、お箸とスプーンで食事をします。本人ができること、やろうとしていることを妨げるのではなく、どうサポートしていくかを改めて考えさせられました。介護エプロンを買うように指示があり慌てて買いに行きました。こぼすから汚れないようにはわかりますが、こぼしてでも自分で食べていることが大事であって、老人介護に対する何か嫌なつくられたものに違和感が出始めています。母は病院での食事風景が、収容所のようで毎日嫌だったと教えてくれました。誰もが同じ灰色の服を着て、定刻になると決まった席に車椅子で部屋から3回連れ出される。何だかわからない刻んだ物をお粥に混ぜて、食べないと嫌でもスプーンで口まで持ってくる。黙って口を開けて食べた人からいなくなる。母は最後まで時間をかけて、我慢しながら食べたと言います。

私が自宅支援グループの方に最初に伝えてお願いしたのは2つです。母が気持ちよくお風呂に入れること、食事が美味しく食べられること。そのために、家に帰ってきましたと言いました。先生が造られた特別養護老人ホームのことを講座でお聞きする度に涙が溢れます。と同時に、先生が教えてくださっていることが、ある時、突然そうかと閃き、わかるのです。お風呂はプロに任せるしかありませんが、デイサービスの日以外は私が食事を用意する必要があります。母が喜ぶように、もっと工夫ができると考え始めました。この4日間、わからないながらもやったからこそ見えたのなら、これからもやり続けながら見つけていきます。

母が倒れてから5ヶ月間、私が倒れている場合じゃないと頑張ってきました。無事に母が家に帰ってきて安心したせいか、一昨日熱が出て体調を崩しました。ですが、今こうして京都に来られてよかったと感謝しかありません。ありがとうございます。今日、明日と続くコンサートをよろしくお願いいたします。

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