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人間とは


三鷹での素晴らしきコンサートをありがとうございました。
先日テレビで戦争を扱った番組を見、20世紀に起こった戦争で1億人以上の方々が亡くなっていることを知りました。そして沖縄地上戦、東京大空襲、広島、長崎の原爆投下、日本各地での空種などの映像が浮かび、人間を同じ人間がなぜにこんなにも無残に扱い、いのちを取るのか、人間とはと深く考えました。そして、この瞬間もウクライナで起こっているのです。が、コンサートが進むにつれ、そのように失われた魂の数々も慰められていくのを感じました。忘れてはいけない、いい加減にしてはいけないことがこの世にはあります。一人一人どう生きていくかに答えがあります。

二部のメッセージでは、いかがでしょうかという問いかけに、はい、お願いしますと胸のうちで元気に答えていました。頭の中にはどうせできない、お前にはできないなどの霊のようなささやきがこだまします。そして人任せにする、楽がいいに決まってるというささやきも聞こえます。コンサート前に偶然にもご厚意で載せていただいたタクシーでの会話からいだきを受講したばかりのころを思い出しました。新川のYKヒルズにうかがうだけで精一杯でした。電車でもバスでも常に緊張し、乗っては降りしてやっとたどりつく日々でした。そんな自分が飛行機に乗り熊本の24時間コンサートに参加することとしたとき、絶対に無事に帰ってこれるとは思えませんでした。今考えると笑い話のようですが、死んでもいいように家の机に書置きをしてでかけました。
結果は、元気で意気揚々と帰ってきたのです。そんな経験が、一度もやったことがない仕事、絶対失敗すると言われていたプロジェクトなど、新しいことに向かえる力となりました。悔しくて泣きながら明け方まで資料を作ったり、毎日帰ると夜中だったり必死でした。ありがたいことには、一緒に寄り添い助けてくださった方々がいて、一つ一つ乗り越えてこられました。
いつのまにか安全にできることしかやらずに立ち向かう気持ちをなくしたように生きてきました。
初心に返らせていただいたまことに尊い経験をありがとうございました。後藤美香

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