時間をこえている高麗さんのマーブリング
昨日、比叡山のお茶室の中庭で、高麗恵子さんがマーブリングされるお手伝いに仲間たちとはいらせていただきました。80枚の染めが出来上がった時、高麗さんから9分しかたっていないことをおききし、えっ?!っと、驚きました。時間のたつのも感じなかったからです。水と絵の具が一瞬一瞬変化していくその空間と一体に衣類を染めていかれているのでしょうか。この一瞬の表現をどんなに目指しても、誰もできることではない「高麗恵子」さんの唯一無二の芸術作品です。生まれた作品に内面や未来にぴったりな生命の方が世界のどこかにいるっという、「出会い」が起きて、さらに凄いと感じています。出会いの場を皆んなでつくっていきたいです。
講座がおわって、山の工房で、陶器の絵付けもたくさん制作して下さいました。「適当にやっているようにみえるけど。。。」とおっしゃられていましたが、そんなふうには、みえなくて、高麗さんが絵筆を走らせる時に、私のなかには春風がふくのです。色んな香りも浮きたつのです。涙がでそうなほど、素敵なのです。下書きがあるわけでもなく、見て計画的に描かれるのでもなく、「高麗恵子」さんには何かがみえていて、同時に表現されていかれ、私たちに、こんなにときめきを与えてくれるのです。皆んなに薬膳茶もあたためて出してくださり、絶妙なあたたかさで、薬膳茶の中に調合された植物みんな生かされているようにやさしかったです。ありがとうございます。
今、仲間たちと一斉飛び込みの営業をしていますが、沢山の人とお会いする時感じていることと、その時に交わした言葉が、講座「死について」のなかでおもいおこされ、それは、自分のことでもあり「死の間際」ということだったとわかりました。全く別次元の制作のできる「高麗恵子」さんに出会え、先生に出会えたこと、そこから新たに歩みます。いつも、ありがとうございます。