解放

コンサート第二部、後頭部にある何かに私はただひたすらしがみついて生きているのだと気がつきました。しがみつきながら愛と言う嘘が嘘であることを先生の音と共に分かり、消えていきました。すると生命の裡からどんどんと生まれ続けるエネルギーを感じ、もはや誰一人として止めることはできないと心の中で叫んでいました。誰も止めているわけではないのに、それを止めていた自分の頭が、なんて酷く面倒臭い頭なのかと溜息が出るほど呆れ果て、力が抜けていました。
愛の届かない世界が地獄だとすれば、地獄を彷徨っていた時を通り抜け、涙と共に癒されていきました。とめどなく湧き出るエネルギーはもはや誰も犯すことはできず、誰も止めることはできず、光満ちて突き抜けていることを感じました。周りを気にしたり、人を気にしたり、それは自分が愛を失っているからなのだと気が付きました。泉のように湧き続けるエネルギーには際限はないことを感じます。当然止まることはありません。

コンサートをありがとうございます。