10月
10月は、私にとってとても大事な月です。16日は亡き愛犬、18日は私、そして今日20日は亡き父の誕生日と続くからです。いだきのスケジュールを見て、今週はいだき夏季休暇と決めました。私の誕生日に応用コースもあり、いつもであれば仕事が終った途端わさわさと急いで駆けつけるところを、余裕をもって会場に向かえることが何より嬉しいです。10月1日の足の手術から始まり、「ジェンダーをめぐって」、府中コンサート、「存在論」、アントレプレヌールサロン、東北応用コース、東京応用コース、そして三鷹コンサートと続く今、時間の流れがまるで違う休みは大変ありがたいです。気持ちがまるで違うことに驚きます。
昨夜の三鷹コンサートで第一部「ずっと湧いてくる希望」とお聞きしながら、何かに囚われているもの、遮るものがずっとありました。何とかしたくても、希望を感じようとバタバタしてもダメでした。頭が痺れて、終いには眩暈で気持ちが悪くなる有様でした。何だか情けなくなりました。気を取り直して第二部に臨みました。「参道を通り」とお聞きし「産道」かと思いましたが、神様の「参道」と分かり早とちりに苦笑しました。ピアノの音の中で、なぜだか分かりません。いつしか真っ暗闇の中で、「怖い」という恐怖に包まれていました。先生のピアノの中で、こんなに真っ暗闇を感じたのは初めてです。そして、抹香の匂いが私全体を覆っていました。この匂いは、突然私を襲う時があります。仕事中に突然抹香臭くなり、思わずあたりを見回し、隣りの人に聞くのですが誰も匂わないと言います。やがて消えるのですが、いつも不思議でした。その抹香の匂いが先生のコンサートで初めて表れたのです。覆い被さるような真っ暗闇と抹香臭さに、ますます怖くなりました。どれくらい経ったのか分かりません。何もかもが消え失せていました。目を開けると、先生の姿がありました。その横顔はギリシャの彫刻のように美しく、光り輝いていらっしゃいました。神を見ました。私は助かったのだと分かりました。
今日は、大好きな亡き父の誕生日です。先生のコンサートがあることが嬉しいです。ありがとうございます。