府中にて

2日間に渡るいだきしん先生による9月末のコンサートに生身を持って参加させて頂き、大変貴重なる機会を心から感謝申し上げます。第一部の始まりとともにそれぞれの資質は、秋を彩る木の葉のように幾重にも重なり合いひとつの空間で光り輝く事あっても、互いに混ざりあい濁ることは決してない事を教えていただいた体感から始まりました。続く2部のタイトル・メッセージに驚きを感じながらも身を置かせて頂きました。そしてアメリカの映画によくあるヒーローと呼ばれる者は、初めから顔を隠した状態で登場し、その者が悪と一方的に決めつけたものを裁き、踏み躙るという構図であることに気づき、このヒーロー面した得体の知れない者こそが、いかにも正義に見せかけた悪であり、一方的な私刑があたかも正しいことのように刷り込まれていく恐ろしい仕組みを目の当たりにしました。そして実際に戦争を以ってまるで同じ事をしているのだと気づき、正義の仮面を被った悪の正体が分かりました。真の正義たる存在は顔も何も隠さず人々の声を全て聞きながら同じ高さの目線に立つことができる存在である事、情に流されることはなく、常に問題を解決するための学びを怠らず、体力から知力、全て修練し続ける存在であり、危機に瀕した時に人智を超えた働きを受け変容し、世界を変えていく存在であると学ばせて頂きました。あまりに衝撃的なコンサートに参加させて頂き、ありがとうございます。

井波　晃