豊穣の海
久しぶりに生でコンサートを聴ける喜び、当たり前ではないことをこの度まざまざと気付かされ、幸せを噛めしめた仙台コンサートでした。
香る風に包まれ、柔らかなぬくもりに心が浮き上がるようで、アンコールの深い愛の音、今までに増して体の奥深くまで入っていきました。
脱皮をして新しい皮膚になったように、鋭敏に反応する感覚、大地に沈むような冒頭から香る風に寄り添い、天からの光を体の中心に受け容れ、豊かに交わり、まるで媒体になったように天地ない空の中に在る体感でした。
体中が心臓になってしまったかのように胸からの光が拡大し、震えるような幸せが満ちる豊穣の海でした。
改めてやっぱり生のコンサートを聴くほどの経験はなく、この豊かな世界をたくさんの人と共有し、一日も早く人と人が争うことのない世界が訪れて欲しいと感じてなりませんでした。
いつかの高句麗伝説の時に出会った宇宙からの存在と思える存在、姿形は揺らぐ中に映るもやにしか見えなかったけれど、そのコミュニケーションは驚愕そのものでした。瞬間にすべてがわかる言葉によらない通信でした。
もし恐怖心や警戒心をもつ自分がそこに在ったら、多分出会えないとわかる存在に出会い、侵略するという概念すらない存在もいるのだと先日のレプタリアンの話のあと思い出しました。
新しい時代、新しい関係、やっと訪れる囚われのない人間の時代に自分だけでない涙が流れます。素晴らしい世界をありがとうございました。