KEIKO KOMA Webサロン

共にした五時間


昨日、無事に左足の手術を終えました。造影検査をモニターで実際に目にして、先生から聞く説明にショックを受けることから始まりました。医師は「予想通り」と仰います。その後、超音波を当てながら医師と特別チームの看護士さんたちが、私の足の作戦を練る声が聞こえます。この手法が世界初ということで、まだ若いこの方は世界中に伝える活動を行っていらっしゃいます。先生の三鷹でのコンサートのピアノが流れる空間で、私は手術室の天井を見つめていました。思考は止まり、時間もない不思議な時間でした。「よし、いくぞ」医師の声と共に、腹が据わりました。手術の様子をモニターですべて映し出し、医師が手術を行いながら説明してくれた五時間は、初めての経験です。「自分の腕に自信がなければ、こんなことは行えない。」と言い切る医師に、この方に出会え今を迎えたことに感謝しかありませんでした。自分の左足の皮膚の下で起こっていることを目を凝らし見つめ、顕微鏡を覗きながら手を動かす医師と共に手術を行っているようです。変形したリンパ管にステントを挿入、抜く作業も、今は簡単にできても10年前の自分は一時間かかったと言います。「症例をいかにこなすかに尽きる。」と言う彼に、「失敗はないのか」と問うと「失敗はない」と言い切りました。「自分の責任を伴う手術は、超音波ではこう見えていても、実際には違ったこともある。その時に、どうするかだけ。」手術を行いながら、何を聞いても即座に明快に答える彼の美しい横顔を見つめ、世界で活動される方の姿を見ました。「一人でも多くのリンパ浮腫の方を助けたい。」彼の元に集まった特別チームの女性看護士さんたちも、他の病院に勤務しながら休みを取って、彼の診療日に集まって来るのだと聞きました。彼との出会いは、偶然と聞きます。「彼が好きだからですね。」と言うと、「きっと、そうですね。」と笑って言う彼女たちも美しいです。世界でのリンパ浮腫人口は、約2億人、フィラリアによるリンパ浮腫人口は、約5000万人と知りました。フィラリアによるリンパ浮腫は、特にアフリカ、東南アジアが多いとの言葉を聞き、彼が世界で活動されることを考えます。自分の足の手術でありながら、今まで知ることのなかった世界を学ばせて頂いた五時間です。昨日から更に新たに始まりました。私の足がよくなることが、この経験を活かしていくことに必ずつながると分かりました。先生、そしてこの出会いに導いて下さった幸運に感謝いたします。ありがとうございます。

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