KEIKO KOMA Webサロン

詩:白い壁の光


白い壁の光

 

2月中旬、寒い日の午後なのに

通りの向こうの家の白壁が明るく反射している

落ち着いた二階建て民家の西面の台形の白壁

今日に限って、目について

それを見つめていると

今までの思いや生き方が間違っていると

厳しくでもなく優しくでもなく

反省でも、奮起でもなく、

感じ取ってしまって、動けなくなったのだ

 

春浅き、というのだろうか、昨日今日

青い空が朗々とするかと思えば、

白い雲がかかって、雪しぐれにもなる

だが向こうの家の白壁は問題提起を止めない

折角の志や使命感が、白けてしまい、慌てる

うまくいかないことが多い日常

もうどうしようもないのに

白い壁の反射に、国道を行く車の強い光線に

言葉も浮かばず、動けないままでいる

 

KEIKO KOMA Webサロン
盛岡にて
KEIKO KOMA Webサロン
東京高麗屋にて
KEIKO KOMA Webサロン
多賀城文化センターにて:2