詩:昨日土曜日の詩的報告
昨日土曜日の詩的報告
再度山山麓の高層住宅の窓から街を見下ろして、その高さに驚く津山の人
わたしは元町高架下で震災27年の神戸市と市民のことを考え、詩を読む
三田は播州文化圏、篠山は丹波文化圏と話す女性が、オキナワ問題を語る
沖縄問題にも似て、「つまらない男と別れられない女」を詩に書く京都の人
肺を患う友人を思い未明の闇の中で息をし、生きる意志を問う大阪の男性
同人たちの意識が高くなって、「共感と共働」の方へ、風が吹いていく
オンライン詩の朗読会も、はや12回を重ね、生きる力を養っている
その話し方と声と楽しそうな表情に、わたしは大好きになったのですよ
と、その年配女性は言ってくれ、わたしの言葉塾活動を支援すると言う
昨日の夕方、大阪の北区のオープンスペースで、初対面の挨拶を交わす
友人のTさんの肝いりで、新しく「言葉サロン」を開催することになり
9日のオンライン試行で、そのオーナー女性Mさんに出会ったのだった
おとなたちが高められた話し言葉で会話し、学び続けることで強くなる
そのファシリテーターたらんことが、「国語教師」のわたしの夢なのだ
もう受験日が目前に迫っているのに、ちっとも勉強の意欲が湧かない浪人生
決して悪い頭の持ち主ではないのだから、なんとしても奮起させたいものだ
最低限の古文学習を必死にやるのだが、いじけてしまって返事もしなくなる
もう何回もこの繰り返し、危うく地獄に だが奴も苦しいのだ、ほんとうに
説得するしかないと言葉を尽くしていると、かれの表情が少しずつ明るくなる
両親の無理解、裕福な家庭にありがちな「甘えの構造」、そして精神衰弱
かれの自覚と自立を言葉の力で支え、それらを越え、新しい春を迎えたい