深い感謝の朝
11月1日、「高句麗伝説」に無事に向かって行けることだけを祈っていました。前回の「高句麗伝説」2日目の朝、骨折事故にあったからです。気を抜かず、全体を見るように心がけました。まるでこの日を待つかのように、仕事が思いがけない展開で急速に動き出しました。気づいたら、汗をかきながら仕事をしていました。こんなことは久し振りです。今までのスピードでは遅く、新たな展開にすべてが変わったのだと気づかされます。会社を早退して会場に向かう時も、行かせてくれる職場の仲間に感謝の思いでいっぱいでした。こんな気持ちになったのは初めてです。そわそわと落ち着かない気持ちの中、大きく深呼吸をして目を閉じ、開演を待ちました。切れるように冴えわたる青空が、どこまでも抜けるように広がる秋の高句麗伝説でした。今まで見えなかったもの、聴こえなかった音が、あらゆるものが在りました。青空の下で、何もかもが露わになる世界です。「父」のクラリネットの音色に、涙がこみ上げます。こんなにも深く響き渡り、あたたかく包んでくれる愛の音は、聴いたことがありません。そして最後の先生が奏でる清らかな音は、瞬時にエチオピアコンサートのアンコール場面を思い出しました。涙が清らかな清流の音と共に流れます。そして聴こえる、高麗さんの声。同時に、共に在りました。今までにない、高句麗伝説の経験をさせて頂きました。深い感謝の朝を迎えています。新しくスタートを切った11月です。ありがとうございます。