全体

遅くなりましたが、昨日の迎賓館コンサートをありがとうございました。以下は、本日のジェンダー受講前にドラフトした文章になります。迎賓館コンサートの前半は絶えず変化の連続でした。開始早々ダイナミックな音が会場に響き渡り、左手の甲に針でチクリと刺すような痛みが一定間隔で起こりました。その後、場面は一転し、緩やかな河の流れや、鮮やかな青い空には白い雲の流れ、水辺林からは愉しい鳥のさえずりなど、ピアノの音に合わせて早送りのように刻一刻と変化する自然の躍動を経験しました。さらに、場面は果てしない闇へと変わり、大きなエネルギーが渦巻く混沌とした状態を感じ、まるで地球もしくは宇宙の誕生時もしくは生成期かと思うような、何かとてつもない大きな存在の「全体」を身体の部分ではなく、全身で感じました。暫くそのような状態を経験する中で、ふとした瞬間に、状況は、ピアノの音に合わせ物凄い速さで変化する一方、自分の状態は変わらず同じ状態にあり続けていることに気づきました。即座にピアノの一音一音を体に刻むように集中し、次々と起こる変化から振り落とされないように聴きました。その後は、正面に現れた強くて眩い光から放たれる、一筋の白い光を胸に受け続ける状態が暫く続きました。

ありがとうございます。