宇宙船

本日 京都での、いだきしん先生コンサート。パイプオルガン、初めの一音から次々天空へ立ち昇る風。先生の音と同時に 自分の全身はパイプの如く鳴り響き、ペルセポリスの神殿上を羽ばたくHOMA 共に砂に舞うようでした。
その後 降り注ぐピアノ音。光の慈雨を浴び、身体深くに浸透し 頭上から足先まで行き渡り、潤い 震えが止まりません。
先生の操縦される宇宙船はどこまでも広く、留まることなく時空を進み 上昇し続けます。先生の操縦席の遥か後ろを見渡すと、父も母も叔母も祖父母も…亡くなった家族が皆 周りに着席し、宇宙船内外を眺め喜んでいます。自分と弟はその様子に心打たれ涙していました。
幼い日の初詣、深夜の浅草寺境内の人混みで 父と固く手繋ぎ歩いたこと。年末夜、銀座コリドー街を家族で歩きウィンドウショッピングした感触、不二家のパフェの味。ずっと想い出したことのなかった幼少の様々な光景が 目の前に浮かび驚き、家族で参席できた感謝の気持ちで胸いっぱいになりました。ありがとうございます。
そしてその後は、自分の身体が揺れ続けているからでしょうか。停泊した、揺れる宇宙船上で 先生のピアノを拝聴するようでした。高句麗の光の音色が宇宙と繋がるのを経験でき、再び涙溢れました。

本日、幻のKogryo Cafeで 髙麗様から頂戴した詩。

真の香り
誘われ　
大宇宙に　
飛翔する
魂

詩の美しさ、髙麗様の書かれた文字の美しさ、マーブリング和紙の深い色との調和にも感動一入。生涯の宝物です。
長い長い宇宙の旅から帰還し、明日は高知へ。
いだきしん先生、髙麗様、世に無い催しを日々 本当にありがとうございます。
岩村ゆかり