三鷹の地でのコンサート
雨上がりに歩く三鷹の会場までの道は、何とも言えず不思議な感じでした。全体を何かに包まれているようで、とても心地よく足がどんどん進むのです。第一部のメッセージ「天常立尊」とお聴きし、なるほどと頷きました。第一音が響く時、どこの世界にいるのか、夢か現か分からなくなりました。雨が降っているのでしょうか。何かが降り注いでいます。とてもやさしく、包み込まれる空間に全身の余計な力が抜け、安らぎを感じます。先ほど歩いてきた道の空間と同じでした。体がどんどん浮上し、そして頭も上へ上へと持ち上がっていきます。空間を浮遊し、上昇していきます。何て心地よく幸せなのかと、いつまでも上昇し続けていたいと願います。大和の神の世界だと分かりました。気づけば、全身汗をかいていました。更に気づけば、背筋を伸ばし着席していました。同時に、演奏が終わりました。拍手してもしきれない第一部です。第二部「独神から」は、第一部に続いて大和の国が見えます。先生の音の中で、ずっと「我」を考えていました。気づけば、私含め周囲は「我」ばかりです。今いる、この世界には「我」など微塵もありません。大らかに解放された、明るく伸びやかな世界は、どこまでも無限に続く広い世界です。「主語はない」先生が講座で仰った言葉が蘇ります。目が覚めたように分かった時、演奏が終わりました。何てすごい経験なのかと、拍手してもしきれず感動しました。三鷹の地でのコンサートは、格別なのだと、改めて実感した昨夜です。今日の府中では、何が起こるのでしょうか。よろしくお願いいたします。