解放
詩にふれると胸からこみあげるものがあり、涙となり思わず決めた詩でした。
「歴史の要 大河の秘密 明かされ あらわる真」
ロームシアターのホールで、出会いました高麗さんの詩。迎賓館コンサートの二部で‘天女の舞’とおっしゃった演奏では大河が生命の内に見え、幾星霜も紡がれてきた魂の歴史、かなしみ、願い、祈り…そして先生の演奏と融合して終わらない永遠の世界とつながるように見えてきました。詩に触れると、それまで脅威と思ってきたもの、男の人がつくった社会で生きるためにまとってきた鎧のような感覚がとけ、中心からありのままに生きられる生命の喜びあらわれていくのです。
翌朝テレビを見ると暴力的な言葉が飛び交い、出演者は無意識に恐怖感で空気を作り上げていく、自由に生きることを封印して脅威を与えていくことがクリアに見えてきて耐えられなくなりました。京都での催しを経て、男の人の作った社会、そこに従わないとお金を稼げない、そうした観念が自分のなかにどこかでずっとあったのが、分かれて、ひっくり返りました。女性がありのままに、女性として生きていける時の到来、お金を支配してきた男性がつくった歴史が自分の中で完全にひっくり返りました。その後、なぜかとてもひさしぶりに熟睡できて、女性が女性として生きられる生命の喜び、ある魂が解放された喜びというのか、涙があふれてくるのです。
迎賓館コンサート、ロームシアターでのコンサートでは、世界中の人にコンサートのことをお知らせしていきたいと気持ちいっぱいとなりました。
これから新たなはじまりを生きていきます。素晴らしい経験を真にありがとうございます。府中、三鷹のコンサートと伺わせて戴きます。