全て輝く五女山
最初、ピアノの一音は、光線のように、空間を真っ直ぐにどこまでも遠くに響き、響きと一緒に音のいくずっと先の先まで連れていってくれました。光線がたち、高麗さんが彫刻刀を走らせた光線と同じだっと涙があふれました。そして、高麗さんの故郷、五女山へいったこともないのに、先生の即興演奏は全身に響き、あっ五女山だ!五女山だ!とわたしのなかの細胞がたくさん万歳をして叫んでいました。五女山の息吹に満ち、土も土の中も美しい落ち葉の一枚も、光も水も空も岩も木々も風も…ありとあらゆる存在が全生命をかけ、キラキラキラキラと輝き、こう生きることが生きていること、っと顕してくださいました。心のなかにあった、やってみたい事が「目をそらすな」っと真正面にあらわれて、大拍手で終わりました。途轍ももなく素晴らしいなんてもんじゃない、途轍もないコンサートです。まことにありがとうございます。本日もよろしくお願い申し上げます。