「高麗恵子心模様作品展」高知にて
高知県立美術館 県民ギャラリー『高麗恵子心模様作品展』にて、8才の男の子とおばあちゃんにお会いしました。男の子は、体調が優れずに1週間学校をお休みしていて、病院の帰りに、「今日は、美術館に行きたい」といったそうで、おばあちゃんとギャラリーにやってきました。
入口で「すっごいっ!キラキラしてる!スケッチしてもいいですか?」っと会場に入ってきてくださいました。
そして、すいよせられるように向かったタペストリーは、「好太王」というタイトルのついた作品です。スケッチブックも見せてくれて、こんなふうに光がみえているんだとおどろきました。そして「次に描きたいのはね。あれ!山の影がすごい!」っと、「白頭山 天を地に実現」とタイトルが、ついている白頭山の朝焼けのお写真を描いてくれました。少ない色鉛筆を重ねあわせて、美しい朝焼けの空と、山々が描かれていて、また驚きました。最後に、いだきしん先生の撮影された高句麗のお写真のなかから、高句麗古墳群の写真の前にいって、「ここが好き」っと話してくれました。私は、ビデオで高句麗古墳群のある空までぬけるように澄みやかな鳥のさえずりと空間の光をみたことがあったので、こういう場がこどもたちに必要っと、胸が震えました。その頃になったら男の子の身体は、ふかふかしていて、走りまわることもできるようになっていました。そして、「ねぇ、ねぇ、描きおわったら、一緒にお昼ごはんを食べませんか?」と男の子は言ってくださいました。帰る時に、握手して、だきついて、おばあちゃんの車にのってもいつまでも手を振ってくれていました。
高句麗の空間は、みんなのいのちが輝く空間だと、作品展のお手伝いをさせていただき実感いたしました。沢山の方々におこしいただくには力たらずですが、もっと告知し、工夫し、内面を変え、空間経験をひろめていくことを続けます。
ありがとうございます。一旦、東京ふもどり、京都へ向かわせていただきます。ありがとうございます。