好太王様

目には見えずとも存在するあらゆる生き物、魂が共に在ることをずっとわかり続けていく狛江「高句麗伝説」に魂の勝利と歓喜する声が聞こえます。舞台にて詩を詠ませていただいていますが、目に見えない世界の働きの凄さに深く感動します。最後に「生命ひとつ。愛」と表した瞬間、先生の演奏が終わりました。時計を見るとジャスト８：００でした。時が合う時、すべてがひとつである体感こそが「生きる」そのものと感動します。２００５年８月２６日にレバノンで開催した「高句麗伝説」のラストも先生の太鼓の音と私の詩が同時に終わり、同時に聴衆が立ち上がり、「ブラボー」と叫び、号泣した場面が蘇ります。即興であることの意味も時間を超え生きることをわかる「生きる」ことそのものを体感する奇跡の瞬間です。そして何より驚きましたことは、好太王様です。バリトンサックスの時に好太王様が現れずに、慌てふためてしまいました。リハーサルの時にバリトンサックスを演奏される時に流れていた音だと気づいても好太王様が現れず、詩を詠めませんでした。狛江の地であるのに今日は現れないのかと心配してしまい、胸がドキドキし、次第に苦しくなってきました。終盤、黄金のテナーサックスが登場しました。この度、予定が早まり、間に合った新品の楽器です。好太王様が現れ、無限な世界とつながる空間が立ち現れ、正に詩に詠ませていただく好太王様の地のどこまでも抜けるような青い空が広がり、どこまでも澄んだ空間が立ち現れます。好太王様の魂が蘇りあらわる時、共に生きたたくさんの魂が甦ります。高らかに天のはるか彼方を飛翔する美しい魂が総動員となります。圧巻な光景です。好太王様はこのテナーサックスがお好きなのだとわかり、笑み生まれます。このことからも自分で詩を詠んではいますが、勝手に詠むことはできないのだとわかり、目に見えなくても明らかに存在する魂をはっきりとわかりました。

高句麗伝説前夜は、深夜に見たドキュメンタリー番組の映像が頭と胸に張り付いてしまい、不穏なエネルギーがうごめき、眠れませんでした。私は世界の歴史を知ることに夢中となってしまいます。昨夜見た映像は、ベトナム戦争のこと、アメリカの人種差別のこと、ケネデイー大統領、その弟さんの上院議員の暗殺事件、キング牧師の暗殺。。。と争いが繰り返され、解決を見ない世界のおぞましい事件に、人間は何故こんなことをするようになったのかと考え、やりきれない気持ちでいました。そして自分でも驚いたのですがベトナム戦争の時の映像の中で、子供がたった一人で残され、泣いていた場面を見た瞬間、私はその子と一緒に号泣していたのです。その時の衝撃が夜中、ずっと胸と頭に在り続けたのです。小学校にも入っていない年の子が赤ちゃんを懸命に抱っこしている映像を見た時も共に泣いていました。何故子供がこのような目に遭わなくてはいけないのかと言いようのない悲しみと怒りに震えました。２０世紀の映像では、難民が映されています。小さな船にギュウギュウ詰めに乗る場面は人間としての扱いではなく、物よりひどい扱いに悲しみばかりが込み上げます。私はこのようなことがない世の中を必ず創ると夜中決意しているような状態で過ごしました。内面が変われば取り巻く環境は変わります。人間の内面を根源的に運命から改善できる先生のはたらきを必ず世界へ伝える気が強くあります。いつもその気ですが、今日は夜中眠れずに考えていましたので、世界を変える気で高句麗伝説へと向かい、させていただきました。場を越え魂はひとつであることを目に見えない世界では鮮明に見えました。おおいなる力を与えていただきました。今後は大きく早く動き、必ず酷いことが繰り返される世の中を変えていくはたらきをすると決め、色々なことにあたっています。歴史を変え、世界を変える高句麗伝説をさせていただけますことに感謝します。目に見えない世界もおおいなる存在あらわる世界も見事に音で表現してくださる先生の演奏により、魂は確実に蘇り、共に在ります。ありがとうございます。明日へと向かいます。