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いだきしん先生と高麗恵子さん


「死中に活を求める」という諺に続けて「日本の剣法の特徴は自分を守ることをせず、全身全力全精神をもって敵に向かいます」と聞いてすぐに浮かんだのが本物の時代劇を徹底して撮り上げて世界を唸らせた黒澤明監督の映画「七人の侍」です。土砂降りの豪雨の中を泥まみれになりながらまさに剣豪を彷彿とさせる剣さばき、走り、無駄のないしなやかな姿勢で村を襲った野盗たちを倒していく志村喬さん演じる「勘兵衛」、他の侍とは違って防具を一切身につけず戦う宮口精二さんの「久蔵」の見事な動きが鮮烈に蘇りました。

2部では愛の本質を活かすものとして芸術と剣術をあげられました。家族や恋人のために一生涯を費やして剣の名人の境地を目指す剣豪の姿は吉川英治が描いた「宮本武蔵」を思い起こしました。飯篠長威斎という聞きなれない室町時代の剣豪を調べると「真実の武道は人の心にあり、人の道である。心の中が善であれば、武芸は人を助け世の中を平和にする。」と広く武士から庶民にも広げたとのことで「七人の侍」と「宮本武蔵」がぐっと身近に感じられました。わたしは先生のピアノを弾くお姿には当初から剣豪の姿を重ねてしまってましたが、昨夜の先生のピアノの圧倒的な力強さとやさしさが共に身体の芯に迫りました。そして、ステージの出入りから演奏、ご挨拶・・コンサート中の先生のお姿の全てからそのまま昨夜のメッセージを伝えていただいたと感じました。

一夜明けた今日の夕方には高麗さんの「いだきについて」の講演を聞かせていただきました。先日、先生のことについて受講から30数年間にも渡って根本から間違えて認識していた自分に気づかせていただき、きちんと「いだき」をわかることが最優先課題と考え、臨みました。高麗さんのお話で先生と高麗さんが創ってこられた「いだき」の活動についてあらためて感じること、考え直すことが山ほどありました。そして、ロシアから帰ってきたばかりという高麗さんの作品と難民支援のTシャツを高麗さんに選んでいただき、自分を表す最高の芸術作品を身につける機会もいただきました。「新世界を構築する活動を休まず、絶ゆまず、悠々自適に肩の力を抜いて生きて活かしているかどうかでしょう。」・・・、先生から示していただいたメッセージ、これからの生き方を身につけるための「貴重な二日間を過ごさせていただきました。先生高麗さんいつもありがとうございます。

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