風 香り 辿り
夕暮れ時、洗濯物を取り込みにいくと、風のなかに潮の香りがして遠く心を澄ませていくと、身体は広い世界へ通じてくれました。姉が退院し、家族でいる時間が増えきました。食卓につくと、先生の撮影してくださったアララト山のお写真の青い空と山と白い雲のなんと美しく、ただ存在が美しいことに感動します。満開のピンクの薔薇のお写真も語りかけてくれるように居てくれて、「薔薇 すごいね。」というと姉も「ほんと すごいね」と言っています。お写真の下のサイドボードの高麗水の紅ラインストーンが私たちの話しに加わってくださっているように、ピッカピッカしています。高麗さんが設営してくださる空間のように、ものがいたい位置に置けるようにしたら、姉の身体にも、来てくださる看護師さんや理学療法士さんにも、私たちにもよいだろうな。っと感じます。高麗さんが生み出してくださった心模様の、この世に類稀なる存在に、今再び出会っています。
上映会がはじまる時間は、空がドラマチックで、再びカーテンを開けてしまうほどでした。
高麗さんが、お母様やお父様や先生の奥様やお母様の介護をされた時のお話しがたくさん私のなかで、よみがえります。
コンサートチラシを折ること、冊子をつくること、手紙やメールを送ること、どんな時もどこからでもできることに、感謝いたします。
昨日の朝焼けもあまりに美しく、はっとしました。水色とほのかなピンク色の空に、こーんなに美しい地球 ずうっと美しいままに…と胸がふるえました。
毎日、新しい朝にしてくださっている大きな世界に、ありがとうございます。