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日本の清流


府中の森芸術劇場でのコンサート2日目をありがとうございました。

本日は、頭に霞がかかったような状態でコンサートに参加させて頂きました。

第一部では、パイプオルガンの大音響が腹部に直接響きました。そして、心臓が激しく鼓動し、頭は痺れるような状態が続きました。休憩に入ってからも、心は落ち着きながらも、体は眠れぬ夜のようにどこか興奮冷めやまぬ状態が続いていました。

第二部では、パイプオルガンの演奏中に次第に頭の霞が晴れ、透明になっていくのがわかりました。そして、これから起こることの「禊」と感じました。

ピアノの演奏が開始すると、雫が一滴、一滴と水面に落ちてその表面を揺らしました。そして、小さな湧き水の流れは、互いに集まるとやがてその流れを少しずつ大きく速くしていきました。すると、源流を生みだす日本の山々の奥地の光景が広がりました。日本の急峻な山々は、四季のもとで育まれた潤わしく深い緑に覆われていました。そして、山々の懐に湛えれた清らかな聖水は、日本の自然を織りなす豊かな生命の源と感じました。すると、この奇跡ともいえる美しい自然の中に存在する神とともにある状態を経験し、あまりに畏れ多く魂が震えました。流れは次々その形と速さを変えながら流下し、岩石も砂粒もかたちあるあらゆるものを容赦なく綺麗に洗い流し清めていきました。ふと気づくと、自分が清流そのものとなり、流れの心地よさと豊かさを感じていました。そして、自由とも混沌ともいえる変則的な流れの中で、心身ともに洗い清められていきました。コンサート終了後、とろけてしまいそうなほど全身の力が抜けていました。胸のあたりに温もりを感じながら清々しい気持ちで、路上の雨で濡れた跡を踏みながら家路につきました。

ありがとうございます。

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