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来年は!


吉本隆明の『共同幻想論』を読んでいたら、占い師が当たらなくなり、元の貧乏になってしまったという「遠野物語」の民潭を引き、「自身が富むことで生活が雑になり」「共同幻想の象徴に心が集中させることがむつかしくなった」結果だと説明していた。――まずは細心の注意を払って生きていくことの必要と、運勢占いも当たったり当たらなくなったりすることを、あらためて思った。
さっき本屋で立ち見した「牡羊座の運勢」という本では、21年度から、これまでの剣呑な山坂を過ぎ、大平原を個性的に生きていくときなのだと書いてあった。具体的なことはわからないが、展望が開けることはうれしい。どうやらわたしは、生れつきの音痴であり、悪筆であり、禿頭なのだ。でも、「いだき」に出会い、それらをどうでもよく思えるところまでは来ている。明日も詩の朗読会に参加し、明後日は、表現の会で歌うつもりだ。来年は詩集を出したいし、民謡研究の成果も問いたい。もちろん、「国語の教師」として活躍し、有名になる。高い山の縦走をし、星と交信するのだ。

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