魂の故郷
此処彼処の塵が一掃された後の 第2部、某瞬間。
いだきしん先生のパイプオルガンの音色が重なり 自分の全身が鳴っているかの如くになった後、一瞬の静寂から優しく懐かしい一音がまっすぐ空間に響く。この時 魂の故郷への小道が開かれたように感じ、何度も嗚咽しそうになりました。魂のふるさと。ここへずっと還りたかった。
京町家の木戸を模した舞台。木箱が並ぶような形のディスプレイに彩られた パイプオルガン…正しく京都に居ると見えながら、身体は際限の無い空間に溶け込み 舞うようでした。
続くピアノは眩い未来。躍動と安堵が交互に訪れます。生きてここに居られることの幸運を光の一音づつに感じ、こう生きれば良いと何度も教えていただきました。
昨夜は、自分が長年 なぜ何を措いても いだきしん先生の下へ向かうのか、今更に実感できた貴重な時の連続でした。胸の奥は 一夜明けた今尚 震えています。真にありがとうございます。
岩村ゆかり