「第一に優先的に選択する感覚、感性、一貫した姿勢」

１９日の府中の森芸術劇場でのコンサートをありがとうございました。

第１部のテーマである「第一のこと」については、まさに自身の大きな課題と感じていることでした。「愛を分かりたい」という気持ちでコンサートや講座に参加させて頂いております。一方で「愛」ということばを内に隠し、外に表現することを避ける傾向が自分にはあります。確かに、分かっていないことを軽々しく口にしたくないという気持ちがあります。しかし、このような第一のことを、日常の中で普通に口にすることが憚られる現在の社会の在り方やその歴史が関係してると感じています。端的にいえば、周囲の人目を気にする自分がいるということです。しかし、このような第一のことを普段から考え表現していないとどうなるか。メッセージにありましたように、いざという時に優先順位を狂わせ、一瞬の判断・決断を迷わせ・遅らせ、ひいては大事な場面で自分自身を表現しきれない、という自分を経験をしています。当然、このような自身の状態では、時には周囲の人々に悪影響を及ぼします。第一に優先的に選択する感覚、感性、一貫した姿勢を得るためには、普段から内面を感じ表現する鍛錬が必要であると、最近切に感じてる所以でもあります。

第２部のテーマである「すきなこと、やりたいこと」については、二十歳を過ぎた頃から、環境と経済が両立する持続可能な社会の実現をテーマに継続して活動しています。現在は無農薬栽培などの農業という新たな分野からのアプローチでスタートをしています。しかしながら、思うようにうまくいかないことも多く、自身の在り方を問う日々を経験させて頂いています。

先日の「胎動」というお話しも踏まえ、「第一のこと」「すきなこと、やりたいこと」はどちらも継続していきたい気持ちにあります。そして、「人間同士の新しい関係に野菜たちが反応する」と昨年の盛岡の語る会で先生から頂いたおことばが、まさに両者を集約する表現としてこれよりないものとして、現在も私の中で息づき未来への希望となっています。

ありがとうございます。