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いのち犠牲にしない生き方


5年前から闘病を続けていた妹が一昨日息を引き取りました。父と同じ教師の道を仕事一筋に生きてきた妹の人生は、休職後も復職を希望し、本来は中学の教師でありましたが、定年前の最後1年を閉校となる小さな小学校の校長を務めました。最後まで、病と闘いながら仕事一筋であった生き方は、気高く強く美しいと思います。ただ、命を犠牲にしてまでと、、違う生き方があったのにと悔しい気持ちでいっぱいです。
妹の気持ちを汲み本日は密やかに見送ります。
自らの意志で緩和病棟に入院しひと月余り、言霊を大切にしていた妹はたくさんの文章を残していました。最後は大好きなジュースを飲み、「もうおしまい」と言い、眠っているようでしたので、私は後ろ髪ひかれながら病院を後にしました。その後、家で待つ父と落ち着かない食事をしていましたが、父は急に立ち上がりふらっと倒れそうになりました。その後すぐに病院からの連絡を受け病院に駆けつけましたがすでに妹は息を引き取っていました。
医師が書いた死亡診断書の「〇〇ガン」という文字は、わかってはいましたがあまりにも悲しくショックでした。女性特有の中でも最もわかりにくいガンとされています。早くに気づいていたらと、、と。そのことだけでも生命感覚を身につけるコンサートは、絶対に必要と感じ、言葉にして表現していきます。
死亡診断書の時刻は午後8時26分ですが、妹はその前に父に会いにきたと感じ、父に聞くと頷いていました。京都でジェンダー講座がありましたことに本当に心から感謝申し上げ、高麗様、皆様の書き込みに心からありがとうございます。

妹に講座を受けてもらえなかったこと、コンサートにも来てもらえなかったことは、自分の生き方が現実として伝わらなかったと先生、高麗様にも申し訳ないばかりです。きちんとまず自分が元気で生き、子供でも、医者でも、教育委員会の方でも、きちんと表現できるように成長し、喘息の症状が出て今日の葬儀にも出られない父を支え強く生きます。

父の生まれ故郷宮崎県都城市山ノ口町、という所は国の重要文化財がある人形浄瑠璃の館がある所と妹の担当の医師に聴き、最近行ってきました。古くからの歴史ある由緒ある場所とわかり、近くには生駒高原もあり、墓参りに行くとコスモスの花が咲き始めていました。父の母は父が10歳のときに亡くなったと聞いています。先祖代表と感じ強く生きます。今日は娘も1人来てくれ、2年前から近くに住んでいるいる元夫も一緒にたくさんのお花で見送ります。

先生、高麗様、本当にありがとうございます。心からただただ御礼申し上げます。

柳田昌子

 

 

 

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