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齢(よわい)重ねて


年齢の「齢」は、「よわい」という訓があり、これだけで「とし・寿命」を意味しますが、歯が弱いのは、困ったことで、強くて立派な歯並びが望ましいだけに、なにかチグハグな言葉です。しかし、「体は丈夫、歯だけがいけません。」と言っていた自分が、最も矛盾していることに、気づきました。

歯の詰め物が取れたので、新しい歯科に行ってみたもですが、その医者は、レントゲンや写真を示しながら、「虫歯と歯周病で、とても放っておけない状態です。一時的な治療じゃなく、長期的に歯周菌を取り除く治療を、お勧めします。」と言うのです。歯の中は、細菌同士の戦場のようなもので、生きている限り、何か食べる限り、この戦争は終わらないという。放っておくと、心臓まで菌が達し、心臓病から認知症、高血圧症に関与するとも。だから、日々の「歯のクリーニング」が重要で、歯医者は、それの手助けしかできません、と言われてしまいました。(こんな歯医者さんに会ったのは初めてでした。)

自分の歯とちゃんと向き合わねばならない! 腫れたような歯茎と欠損した歯の写真を見ながら、そう思いました。自分の弱いことや醜いことを正視するのは、できれば避けたいことですが、なぜか今日は、すんなり受け止めることができました。まだ具体的な治療は始まっていないのですが、矛盾を越えて、しかるべき方向に進んでいくべきだと思い、明るい気持ちを取り戻しました。(8/16)

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深大寺から仙台へと
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