魂の叫び
9月28日、多賀城で開催して下さったコンサートはかけがえのない経験となりました。
心よりありがとうございます。
8月、高麗さんの詠まれる詩をWebサロンで拝聴させて頂いた時、ふーっと若草色に煌めく風が吹いてきました。その風に導かれるようにして私の心はふーっと動き、この度のコンサートの参加を決めていました。何ものかに導かれるようにして動いたこの不思議な感覚は、若草色に煌めく風と共に今も深く胸に残っています。
新しくなった仙台高麗屋さんに最初にお伺いさせて頂き、新しく付け替えられた美しいマーブリングのカーテンに、やさしい風と宇宙の深遠な懐を感じて、深く心が安らぎました。そしてこの度は幻のコグリョカフェにて、高麗さんに魂の詩を書いて頂けましたことはこのうえない喜びでした。一心に詩を書いてくださる高麗さんのお姿に高麗さんのお心を見、不意に胸の奥が動き、高麗さんとの出会いを考えました。書いてくださった詩のお言葉は、その時は緊張して拝受するのが精一杯でした。日にちが経った今日、あらためて書いて頂いた詩に向かうと不意に胸の奥底から何かが突き上げるように動き、涙が止まらなくなりました。コンサートを経験した今、胸の奥底から突き上げてくるもの、それは魂であるとはっきり分かります。魂によって多賀城へと導かれ、コンサートに参加していたのです。多賀城には深い縁がある自分であると自覚せずにはおれなくなりました。
コンサートの開場を待つ間、何故か孤独で頑なな心になっていることに戸惑いましたが、それは、日頃の自分の心のあり方や人への係わり方に気づき、認めていける時間となりました。今までどれほど人を傷つけ、自分をも傷つけることを行ってきたか、それが自らの魂をどれほど縛り、表せなくさせているか・・・を短い時間の間に、走馬燈のようにして見させて貰いました。辛かったですが貴重な時間でした。
コンサートでは先生のピアノの音が悲しすぎるほど澄み切って、この世のものでない位美しくて、こんなに悲しくて美しい透明な音があるだろうかと叫びそうで、胸の奥から突き上げてくる慟哭ばかりとなりました。忘れてしまう位遠い遠い昔からずっと・・・押し込めてきた、怒り、悲しみ、悔しさ、諦めが今、先生の演奏によって光を注がれて、重苦しい大地を突き破り、美しく神聖な炎へと昇華され、宇宙の華となって次から次へと開花していくように感じました。そしてそれは、私自身の魂の激しさと、心底からの魂の叫びでありました。このことを決して忘れてはならないと感じました。
この度の多賀城でのコンサートへの参加と、そこへ向かう行程は、些細なことも一つ残らず私にとってはとても大切な経験となり、大きな転回点となり、魂の新生の旅となりました。そのことを知っていたからこそ魂は、8月のあの時から私を多賀城へと向かわせたのでした。どんなに無視してもずっと私と共にあり続け、導き続けてくださった、連なる多くの魂に深く感謝いたします。魂を押し込めるのでなく、魂を表せるように成れますように、魂を表すことがこれからは人をも自分をも生かして行くことに成りますように、心から願い、新たに進んでまいります。
いだきしん先生、高麗さん、いつの時も、ありがとうございます。
透明すぎるほど透明で美しく
そしてあまりに悲しい魂
胸の底から突き上げる慟哭
この悲しみは、私だけのものではない
魂は全てを知っている
暑い真夏日、若草色の風が多賀城から届けられ
コンサートの参加を決めていた
訪れたことのない多賀城の地
でも魂は深い縁を持っている
高麗さんの詩を聴き、行かずにはおれなかった
先生のピアノは今まで聴いたことの無い
音と響きがした
魂にいきなり要から飛び込んで来た
悲しみは烈火に包まれ、昇華され、
押し込めてきた怒り、悲しみ、悔しさ、諦めは今、
重く暗い大地を力強く押し破り、
いのちの火花となって炸裂した
宇宙の懐にいだかれ、懐かしい父の風に吹かれ、
魂はいま、真の姿を表す
強く、美しい魂 表れ
宇宙の中心に 透明な大輪の華を咲かせる