高句麗伝説
高句麗伝説は自分が何者であるのかをわかる経験と感じます。この社会に取り込まれ、人間がつくった制度によって規定された関係の中ではわかりようのない、魂の出会いによってはじめてわかる魂の在りかを経験します。高句麗伝説は、サックスの強くまっすぐと響きながらも優しい音色に心揺さぶられ涙が止まらないところから始まりました。和太鼓で現れる神々しい空間にただただ息をのみました。胸の奥のさらに奥を叩かれ、痛みを伴いながら固い胸が解放されていきました。ラストに現れた世界はその一音に思わず深く首を垂れました。なんと表現したらいいのかわからずただ畏れを感じたときに高麗さんが大いなる存在と詠まれました。大いなる存在が現れ、さらに好太王様の詩へと続いた衝撃は今も身体にあります。遠い昔に生きたお方に、さらに大いなる存在と一つにある次元を遥かに超えたお方に、今お会いできる衝撃に震えました。これが今、この瞬間の出来事であることが信じられない、けれど疑いようもなく今この瞬間の出来事でした。魂は永遠とわかります。死んだあとも続いていく魂の在りかを見つけ私は何者であるのかを一瞬にしてわかるのです。高句麗伝説が終わると、魂の世界から見れば、この社会の中で通用していることはただ無意味なだけかもしれないと感じていきます。自分の内なる魂のさらに奥へと進んでいきたいと感じます。
心よりありがとうございました。