骨の髄から蘇って

「骨」に通じる「命と力」、とくとお楽しみください！　そのメッセージにはじめは戸惑いを覚えた。なにか修練の場にいるような厳粛な気分があって、構えすぎていたからかもしれない。失態や失敗のこともあり、とても楽しめる気分ではなかったからかもしれない。しかし、硬質な響きと深く体に染みる音が、どんどん体に迫ってきて、体のこわばりを取り、歪んだ骨組みを元に戻してくれ、頭より体が解放されてゆく心地よさに導かれ、身も心も軽やかになり、「どんどん先に進んで行くに如かず」と、本来の明るさを取り戻せたのであった。こんな骨の髄からよくしてくれる場がほかにあろうか。いつも見守ってくれ、「傷」が広がらないように注意してくださる導き手がほかにいようか。さらに優しくサポートしてくれる人々がいるなんて！自分の幸運を楽しめた。

アンコールのメロディーは、郷愁や帰還の懐かしさと美しさに溢れていて、涙がにじむほどだった。そして、また救済されたのだと感謝の気持ちでいっぱいだった。双子の姉妹も顔色がよくなった。「よかった！」と言うばかりだったが。隣りの女性も、「骨を感じ、もっともっと動かねば！」と言いながらも、何か憑き物が落ちた感じに見えた。

さっき、大きな虹が出ていた。久しぶりにその美しさに感動し、その輪を潜るように歩いて帰った。そして、改めて昨夜得た「命と力」を確信したのだった。ありがとうございます。