香りのするままに
福井での「高麗恵子語り」の時、一席に座ると、わたしのところにも水仙の香りがとどきました。舞台をみると一輪の水仙の花が、そっとたたずむ姿がありました。一輪でありながら香りを放ち高麗恵子さんをお迎えしている姿に見えました。そして清らかな音の流れとともに越前海岸の水仙の光景の即興詩からはじまる道でした。高麗恵子さんが詩を詠まれれば詠まれるほどに放つ香りがつよくなって、大勢の水仙がよろこんで風に揺れているように、光景がみえました。胸動き、よろこびの涙となりました。花々や木々、草、土、風、香り、波の光、水、空。。。交流、交信し、道を創っていくやさしい力が満ちていきました。
昨日、お掃除の仕事が東京高麗屋さんの近くで、しかも早く終了できたので、ビデオ講演会に参加することができました。即興詩の時、あまりに美しい光景が広がり、一気に空間も心も解き放たれ、感動しました。高麗恵子さんが語っている時、高句麗のはじまりを感じるタペストリーがピッカピッカ応答していて、すごい時きたりと感じました。今日から再び福井へ行ってまいります。時をづっと創り続けてくださり、ありがとうございます。
雪景色の車窓より。