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飛翔


今日は、とても寒い日でした。迎賓館の中庭にてバスをお待ちする時、また皆様をお迎えする時に寒さが身に沁みしました。寒さを感じるはじまりから、先生の演奏をお聴きしました。休憩後に先生のお話により、生命の内で合点がいきましたが、今日の演奏は「生きる」ことそのものと感じていました。日本人もおそらくロシア人もマイナーな感じが好きだけど、それをやってどうなるのかとの先生のお話が心に沁みました。いつも人生を考え生きていますが、確かに好きな音楽を聞き、好きなことをし生きていて何になるのかと考えました。自然の生命とひとつに生き、宇宙までもひとつに生きる人間です。生きる一瞬一瞬を経験していると感じていました。お話の後の演奏は未知でした。ただ私はおおいなる存在に委ねたいことがありました。それが何と言えるようなことではないのに、何か原因があって辛い訳ではないのに、辛いと感じることが多くなりました。今朝は、体もしんどくてこのままでは生きていけなくなるのではと考えもしました。この状態のままにおおいなる存在に身を委ねるようし聴かせていただいたのです。ある時、黒い大きな衣から抜け出しました。真っ黒い大きく重い物を被っていたのだと脱いだ後に気づきました。辛さの原因はこんなに大きな黒いものを被っていたからとも気づきました。かぶりものが脱げた後には神がお腹の中に入ってきました。檀君、ガルーダ、アフラマズダ、世界中の神々が入ってきました。神はひとつに合体し、神の鳥となりました。私はこれからはばたくよりない、状態でコンサートが終わりました。大拍手をしました。素晴らしい人生がはじまります。大きく飛翔する意欲があふれ、これからがとっても愉しみになりました。

被っていた大きな黒いものはロシアの熊と表現していた世界と気づきました。ロシアへ行くようになってから、この存在を身に感じていました。それ故に辛かったのだと気づきました。井筒先生の「ロシア的人間」を読んでいると、身に感じることばかりで、身に沁みわかるのです。「魂の深部にまで喰い入って来るあのやり場のない暗黒は、決してただ「悪霊」という小説だけの暗さではないのである」との表現は、身の内でわかるのです。昨年、ウラジオストクのギャラリーオープンの為に行ったにも関わらず、オープンできない事態となった時、私は得たいの知れない苦しみ、辛さにやり場のない苦しみを感じていました。その時、先生はドフトエフスキーの「悪霊」の世界が動いているとお話くださいました。悪霊といっても私がとらえられない世界と感じました。が、苦しみ、辛さそのものかと考えました。その後もロシアとのやりとりはとても愉しみなのですが、何かが辛く感じ、体力が必要と痛感するのでした。黒い熊のような大きなかぶりものが脱げた今日は、爽快となりました。そして神の鳥がお腹の底で飛び立とうとしているのです。大きく羽ばたきます。寒さを感じたはじまりでしたが、一気に体が熱くなり、脱皮できた喜び満ちました。

京都事務所での講演会では、「古代日本人は本音は神との出会いの音とし生きてきた」とある学者さんが本音について書かれたと聞くこの言葉をお話させていただいた時、ロシア語は心、魂を表す言葉とお聞きし、日々実感もしていますが、日本語は神との出会いの音と気づき、日本人が本音を取り戻していけば日本は守られると見えました。先生がずっとお話くださっている生命の言葉、自分の言葉を表現できれば、心も魂も取り戻し、人間であることも取り戻し、日本は良くなると見え、今後のやるべきことが見えました。

比叡山に帰るつもりでしたが、どうしても八坂の塔にご挨拶したい気持ちが生まれ、何度も夜遅いしとか今日行かなくてもいいとか理由をつけて比叡山への道へ向かうのですが、八坂の塔に行きたくてたまらずに、八坂へと向かいました。駐車場に車を止めた時、風が吹き、波の音が聞こえ、海辺に来たかと錯覚しました。とても駐車場に居るとは感じられない場でありました。魂の声とわかりました。八坂の塔の前に立ち、対話をしました。自分のやることは決まっています。実行すればいいだけとわかります。実際には八坂「高麗」に用事もあり、ボランテイアの人にお手伝いもしていただいていましたので、今日も一杯のコーヒーを生命が欲しており、皆で頂きました。話は弾み、私は魂のはたらきをたくさん感じました。今の時代は魂総動員であることがよくわかりました。そして魂の表現は魂に届くこともわかりました。魂を表すことに徹し、世界へと発信する言葉を表現していきます。表現が世界を変えていくと見えています。大切な一日一日を生きる表現は生命の言葉よりないと深くわかりました。久しぶりに皆とお話する時を過ごし、帰る頃には満月も姿を隠し、雪が降っていました。今は、自分の要があらわれ、何をするかがはっきりと決まります。東京オリンピック後の日本を案じ、なんとかしたい気持ちで生きていますが、今日の経験により、何をするかは見え、あとは実行あるのみとなりました。ありがとうございます。

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